日本肝臓学会認定肝臓専門医
日本消化器病学会認定消化器病専門医
渡辺 恒家
消化器内科は消化管(食道・胃・小腸・大腸)と肝臓、胆道(胆管・胆嚢)、膵臓、脾臓の疾患を扱います。
こんな症状はありませんか?
- 食欲不振
- 全身の倦怠感、脱力感
- 胸焼け、吐き気
- 眼球結膜(白目)が黄色くなる
- 胃、みぞおちの痛み、下腹部の痛み
- 尿の色が濃くなった
- 便秘
それは消化器の異常によるものかもしれません。外来受診をお勧めします。
診療内容
消化器一般の診療を行っておりますが、肝疾患の診断・治療を得意としております。
特に慢性肝障害(C 型肝炎、B 型肝炎、脂肪性肝疾患、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性 胆管炎等)の診断・治療に取り組んでいます。いずれも病変が進行すると肝不全状態(腹 水、黄疸、脳神経症状、胃・食道静脈瘤の発生)に陥ったり、肝細胞癌を発生したりする 大変やっかいな病気です。
B、C 型肝炎について
肝細胞癌で死亡する人は年間3万人を超えます。そしてその多くがB、C 型肝炎ウイル スに関連して発生したものです(B型関連:15%、C 型関連:60%)。肝細胞癌を撲 滅するためには肝炎ウイルスキャリア(ウイルスを肝臓に保有している方)を早期に発見し 治療をすることが極めて重要です。
B 型肝炎ウイルスキャリアは120万人存在し、そのうち未治療者が90万人
C 型肝炎ウイルスキャリアは150万人存在し、そのうち未治療者が80万人
まだまだ多くの方々が将来肝細胞癌を発症したり、肝不全に陥る危険性があるにもかか わらず、無自覚あるいは無治療のままでいます。
県及び市町村で実施している肝炎ウイルス検診などを利用し、すべての方に一度はB、C型肝炎ウイルス感染の有無を調べていただきたいと思います。
脂肪性肝疾患について
肝臓のメタボリックシンドローム言われている脂肪性肝疾患・・脂肪肝から始まり一部非 アルコール性脂肪肝炎(NASH と略されます)になり、果ては肝硬変・肝細胞癌に至る・・ も油断のならない疾患です。脂肪性肝疾患から発生したと思われる肝細胞癌が年々増加し ています。
肝臓は沈黙の臓器と言われ、異常が発生してもその予備能力が高いためなかなか症状が 出ません。症状が出た時には、既に十分な治療ができないほど病気が進行していることが ままあります。
皆さんの肝臓は大丈夫ですか?
肝臓に不安を持っていらっしゃる方、過去にB、C 型肝炎を指摘された方、検診等で肝 障害を指摘された方・・・是非当院を受診してください。